10生徒が「自分から学んでみたい,やってみたい」と思えるデザインを目指すために,縦開きにして,これまでにはなかったレイアウトの紙面にしています。「教科書のすべてのページを学習しなければいけない」と大きな負担を感じる生徒もいるかもしれません。途中で本の向きが変わることで,必修部分とオプション部分が明確になり,必ず取り組まなければならない部分と,自分の興味に応じて取り組んでよい部分が,生徒自身にもわかりやすくなります。平成18年度用全ページがカラーになり,大きさもB5サイズと大きくなりました。また,オプションの構成などを変えた2種類を発刊しました。平成9年度用大きさは,A5サイズでした。啓林館の教科書の体裁の変遷……より使いやすい教科書を目指して,時代にあった様々な工夫を加えながら,進 なぜ裏の表紙からはじまる縦開きにしたの?13●1年 自分から学ぼう編 ページ27〜28縦開きのページの中から自分で選んでやってみようかな自分でやってみたい!発展発展1章正の数・負の数国際理解ページ()解答63何時に電話しようかな?注意 「19時」は「午後7時」のことです。180°150°120°90°60°30°0°60°90°120°135°150°30°0°30°ロンドンロンドンロンドンロンドンプラハプラハ東京東京ロサンゼルスロサンゼルス赤道赤道日付変更線日付変更線日本の標準時子午線日本の標準時子午線ニューヨークニューヨークリオデジャネイロリオデジャネイロシドニーシドニー明石明石あかしあかしけいたさんは,ロンドンに住んでいる エミリーさんと,ニューヨークに住んでいる ボブさんの3人で,インターネットを 使って電話をすることになりました。3人が寝ねている時間や早朝にならないように 電話をする時刻を決めようと思います。何時に電話をすると,みんなにとって 都合がよいでしょうか。電話をする時刻を決めるために,2人が 住んでいる場所が,いま何時なのか調べた ところ,次のような時刻でした。27~28日本の標準時地球は24時間で西から東へ1回転 します。経度にすると360°まわる ことになるので,1時間では15°ずつ まわります。つまり,経度が15°違ちがうと,1時間の時差が生まれることになります。北海道と九州では,経度に約15°の 違いがあり,実際には約1時間の時差が あります。しかし,日本の中で時刻が 違うと不便であるため, 兵庫県明石市を通る東経135° の経線を標準時子午線と定めて, この上を太陽が横切るとき,日本中 どこでも正午と決めています。これを日本標準時といいます。標準時子午線が通る人ひと丸まる前まえ駅(兵庫県明石市)ロンドン,ニューヨーク以外の都市の 時刻についても考えてみましょう。3 下の表は,日本を基準にして,それぞれ の都市の時差を表したものです。⑴ 日本が15日20時のとき, プラハは何日の何時でしょうか。⑵ ロサンゼルスを基準にすると, リオデジャネイロの時差は どのように表されますか。⑶ ロサンゼルスが15日3時のとき, リオデジャネイロは何日の何時 でしょうか。⑷ プラハが15日20時のとき, シドニーは何日の何時でしょうか。プラハ-8シドニー+1ロサンゼルス-17リオデジャネイロ-12時差を正負の符ふ号ごうを使って表しましょう。例えば,ロンドンを基準にすると,日本の 時差は,19-10=9となり,+9時間と表すことができます。1 次の時差を,正の符号や負の符号を 使って表しましょう。⑴ 日本を基準にしたときの, ロンドンの時差⑵ ニューヨークを基準にしたときの, ロンドンの時差2 けいたさん,エミリーさん,ボブさんの 3人が寝ている時間や早朝にならない ように,電話をする時刻は,それぞれの 場所の時刻で,6時から22時の間と します。日本の時刻で,何時から何時の間に 電話をすればよいでしょうか。また,裏の表紙の工夫によって,オプション部分の存在が生徒にも一目瞭然となり,生徒が自分から教科書を開いてみたくなります。●1年 自分から学ぼう編 ページ1裏の表紙の線は,次のページへとつながっています。線をたどってみると…?算数で学んだ「速さ・道のり・時間」,「割合」,「小数・分数」について,なぞ解きをしながら確認しましょう。章の学習が終わったあとに取り組んで,これまでの総仕上げをする問題です。基本的な問題から,少し難しい問題までいろいろな問題を用意しています。どんどんチャレンジして,力をつけていきましょう。QRコードから,問題を解くときのたいせつなポイントや,くわしい解説を見ることができます。自分で答えあわせをするときに,参考にしてみましょう。1章 正の数・負の数2章 文字の式3章 方程式4章 変化と対応5章 平面図形6章 空間図形7章 データの活用それぞれの章で学んだことを,身のまわりで役立てたり,深めたりできる題材を集めました。章の学習が終わったあとに取り組んでみましょう。速さ・道のり・時間みなさんの学びをサポートします。「章末問題」,「力をつけよう」,「学びをいかそう」に取り組んだら,学びの記録をつけましょう。公園のりんごを食べたのはだれ?割 合いちばん多く食べたのは?小数・分数暗号を解読せよ では,興味・関心に応じて取り組むことができる数学を活用する課題や,本編で学習したことの理解を深めたり,さらに力を伸ばしたりするための問題をとり上げています。(全員が一律に学習する必要はありません。)発展マークのついているところは,数学第1学年の学習指導要領に示されていない内容をとり上げています。興味・関心に応じて取り組んでみましょう。学習の役に立つ情報や参考になる情報を見ることができます。QRコードをタブレットPCやスマートフォンのアプリで読みとりましょう。発展2章文字の式いろいろな国に住んでいる友だちと電話をする時刻を,時差を考えながら決めてみましょう。3章方程式5章平面図形6章空間図形7章データの活用4章変化と対応レポート例社会見学にいこう1章正の数・負の数■何時に電話しようかな?素因数分解を使って,最大公約数と最小公倍数を求めてみましょう。■最大公約数と最小公倍数発展あるお店でおにぎりを売ったときの記録を読みとって,この店の商品の売り方について考えてみましょう。■おにぎりを売ろう では,方程式の解き方について学びました。ここでは,不等式の解き方を学びましょう。■不等式留学生との交流会でお手玉をつくることになりました。交流会の準備から当日までのできごとを,文字式を使って追ってみましょう。地震の発生を可能なかぎりすばやく知らせる緊急地震速報のしくみを,比例の関係を使って考えてみましょう。■緊急地震速報きんきゅうじしんそくほうしょうしこうれいかかん視力を検査するときに使うランドルト環にかくされた比例や反比例の関係をさぐってみましょう。■ランドルト環■お手玉をつくろう複雑にみえる図形の面積を,その図形の一部を移動するくふうをして求めてみましょう。■移動を使って面積を求める半径と弧の長さだけがわかっているおうぎ形の面積を求めてみましょう。■おうぎ形の面積データの分布のようすをヒストグラムに表したとき,山が2つできることがあります。性質や条件で分けて,整理しなおしてみましょう。■ヒストグラムを観察しよう日本は少子高齢化が進んでいるといわれています。世界のほかの国々はどうなのか,年齢別の人口を調べて考えてみましょう。■少子高齢化している国は?コンピュータにどのような命令をすれば,図形を移動させて模様をつくることができるか考えてみましょう。■プログラミングで模様をつくろう回転焼きができるまでけいたさんとかりんさんといっしょに,回転焼きのできるまでのようすを見学しながら,「回転焼きクイズ」に挑戦してみましょう。フィンランドの伝統装飾であるヒンメリをつくるときに必要な材料を準備するために,正多面体の面の数や辺の数について調べましょう。■「ヒンメリ」をつくろう章の学習が終わったあとに取り組んで,これまでの総仕上げをする問題です。基本的な問題から,少し難しい問題までいろいろな問題を学びのあしあと解答の構成自分から学ぼう 編発展みんなで学ぼう 編自分から学ぼう 編1~37~813~1415~1617~1819~2021~2223~2425~2611~129~1027~2841~4241~4243~4445~4647~5051~5253~5657~6829~3031~3233~3433~3435~3637~3839~404~6縦開きにすることで,机の上に,教科書とノートを並べて置きやすくなります。2
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