32利用場面見通しを立てて,問題を解決しよう問題をひろげたり,深めたりしてみようステップ1ステップ2ステップ3問題を解決するために,身のまわりの場面の状況を整理し,数学の問題をつくります。身のまわりの場面から,解決したい問題を発見します。自分から,問題を見つける力を育成します。ステップ1でつくった問題の条件を変えたり,発展的に考えたりして,新たな問題を考えます。ステップ1でつくった問題を,これまでに学んだ数学を使って解決します。場面の状況を整理し,問題を設定しよう主体的に問題を発見し,解決する力を 特集新学習指導要領では,下のようなイメージ図が示され,身のまわりや数学の場面から問題を発見し,解決するまでの過程が重視されています。この教科書では,問題発見・解決の過程をしっかり意識できるように,利用の節などの課題を解決する過程を,4段階に分けて丁寧に示しています。与えられた問題をただ解くだけでなく,自分から問題を発見したり,解いた問題をさらに発展させたりする力を育成します。▼例えば,1年3章「方程式」 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編より問題を解決するとは,何をすることでしょうか。4つの場面を設定することで,問題解決の過程で何をしようとしているのかを子ども自身が意識できるようにすることが大切です。これによって,各場面での自らの取り組みをよりよいものに調整しようとしたり,新たな問題を解決しようとする際にもこうした場面を設定して考えようとしたりする態度を育むことを目指して指導したいですね。1永田 潤一郎文教大学教授
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