3新学習指導要領では,新しい時代を生きる子どもたちに必要な力が「資質・能力の3つの柱」として,次のように整理されています。学んだことを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性等未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等実際の社会や生活で生きて働く知識・技能数学的な見方・考え方とは,数学の学習における,物事をとらえる視点や思考の進め方,方向性のことで,新学習指導要領では,次のように説明されています。数学的な見方・考え方は,数学的に考える資質・能力を支え,方向付けるものであり,数学の学習には欠かせないものです。数学的活動とは,新学習指導要領では,「事象を数理的に捉え,数学の問題を見いだし,問題を自立的,協働的に解決する過程を遂行すること」と説明されていて,特に,数学的に問題発見・解決する過程が重視されています。問題発見・解決の過程には,「現実の世界」と「数学の世界」の2つの過程があることが,右のようなイメージ図で示されていて,それぞれの過程や結果をふり返り,評価・改善することも大切だとされています。社会生活などの様々な場面において,必要なデータを収集して,分析し,その傾向を踏まえて課題を解決したり意思決定をしたりすることが求められています。そのような能力を育成するため,新学習指導要領では,小・中・高等学校教育を通して,統計的な内容が見直されています。中学校数学のデータの活用領域においては,右のように,学習内容が変更になっています。事象を,数量や図形及びそれらの関係などに着目して捉え,論理的,統合的・発展的に考えること資質・能力の3つの柱数学的な見方・考え方数学的活動新学習指導要領のポイント(文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編より)内 容学年移行用語「平均値,中央値, 最頻値,階級」1年生から小学校6年生へ移行多数の観察や多数回の試行によって得られる確率2年生から1年生へ移行四分位範囲や箱ひげ図高校数学から2年生へ移行➡ 詳細はp.28➡ 詳細はp.32➡ 詳細はp.29➡ 詳細はp.40➡ 詳細はp.18➡ 詳細はp.34データの活用領域編集の基本方針
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