令和3(2021)年度用 中学校数学 内容解説資料A
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49おうぎ形の計量については,その活用である空間図形での円錐の表面積を求める場面で扱うことも考えられますが,この教科書では,「5章 平面図形」の中で扱っています。「5章 平面図形」で取り上げてしっかりと身につけたあと,「6章 空間図形」の円錐の側面積で活用することで,おうぎ形の計量をスパイラルに学習することができます。立体を平面上に表現する方法として,算数では,見取図と展開図を学んでおり,「6章 空間図形」では,新たに投影図を学びます。この3つの方法は,別々のものとして扱うのではなく,目的に応じて相互に関連付けて扱うことが大切です。そのために,この章で初めて学ぶ投影図を早い段階で扱い,角柱,角錐,円柱,円錐のそれぞれの立体を,見取図,展開図,投影図で観察していく流れに整理しました。また,「1項 いろいろな立体」の最後には,3つの方法の特徴をまとめる場面も用意し,統合的に考察する力を養えるようにしています。スパイラルな学習を意識したおうぎ形の扱い見取図,展開図,投影図を統合的に考える流れ・3章 方程式・5章 平面図形・6章 空間図形・6章 空間図形●1年 みんなで学ぼう編 p.187●1年 みんなで学ぼう編 p.188特徴見取図こんなときに便利・辺や面のつながりをとらえたいとき・立体の形を想像したいときこんなところに注意・辺の長さや角の大きさ,面の形や 面積などは,実際の立体とは 異なる場合がある。例えば,右の図では,BEの方がBDよりも 長く見えるが,展開図や投影図をかくと, 実際の長さは同じであることがわかる。AEFGDCBHまとめよう平面上で立体を調べる方法として,見取図,展開図,投影図が ありました。それらの図の特徴を,下の見取図の例を参考にして まとめましょう。数学ライブラリー側面図前ページの話しあおうの投影図で表される立体は,直方体や円柱など, 5187空間図形6章空間図形の性質を調べるために,空間図形を見取図や展開図,投影図に表したり, 逆に,見取図や展開図,投影図から空間図形の性質を読みとったりした。右の写真のような, アイスクリームの 包み紙をひらくと, どんな図形になる でしょうか。ひろげよう円錐の底面は1つの円で,側面は曲面です。また,側面の展開図はおうぎ形になります。ABAB円錐の見取図と展開図は,下の図のようになります。問10 上の展開図をもとにして円錐をつくるとき,⌒ABと 重なるところにの印をつけなさい。問11 右の⑴,⑵の投影図で 表される立体を,下の (ア)~(エ)から選びなさい。(ア) 円柱 (イ) 円錐(ウ) 球 (エ) 角錐⑵⑴話しあおうある立体の投影図をかいたところ, 右の図のように,立面図と平面図が合同な 長方形になりました。どのような立体と 考えられるでしょうか。(立面図)(平面図)5101520173平面図形5章解答半径6cmの円の周の長さは12

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